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食道静脈瘤硬化療法手術体験

急性増悪で入院した時の事、食道静脈瘤が出来ていると研修医が深刻な顔して言ってきました。肝硬変になると血液が肝臓に流入しづらく、血液の流れが悪くなり、本来肝臓に流入するはずの血液が違うルートに流れるようになります。その血液は胃や食道の表面を通る血管を通りやすく、その血管は太く脆くなります。それを静脈瘤と呼びます。特に食道に出来た静脈瘤は食道の内側に凹凸の瘤を作り硬い物を食べたり少しの刺激で傷つき、消化管内で破裂し出血を起こす事があります。
静脈瘤が破裂すると多量の出血により命に係わる非常に危険な状態になり、手術などで未然に破裂の予防治療の必要があります。破裂すると大量の吐血があるそうです。予兆として血便が混じるそうですが、その予兆はありませんでした。

食道胃静脈瘤の治療には、内視鏡を用いたOリングと呼ばれる輪ゴムの様なもので静脈瘤の凹凸を縛る方法(結紮術)EVLと血管に硬化剤を注入し固める方法(硬化療法)EISが用いらます。

CTの描写を見せてもらったのですが、たしかに血管がブドウの房状態になって、今にも破裂しそうでした。研修医は「よく破裂がなかった、幸運でした」との事。

私は効果療法(EIS)で手術することになり、手術は前日より絶飲食です。

内視鏡手術は初めてで嫌な緊張感の中始まりました。局部麻酔でモニターで手術の状態は見れます。内視鏡の管が「スーッ」と入っていき静脈瘤見えました。「ぶすっ」と刺さって赤い潜血があり、その瞬間胸が焼けるように熱くなり痛みが来ました。何カ所も繰り返しです。キツかったです。

痛み止めの注射でなんとかしのぎましたが、「グロイ体験だなぁ」入院中2回に分けての手術でした。